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今日は田舎に暮らすおばあちゃんの誕生日だったのを忘れていた息子さんのお話です。
 
いつも気にかけていたのに・・・　何かしてあげたいと思っていたのに、そのチャンスはなかなかないのです。たまには、ゆっくり田舎に帰ってお母さんの世話をしてあげたいと思っても、仕事で思うように時間がとれない。何か、美味しい物でも送ってあげたいと思っていても、何を送っていいのか、わからない。
いつもいつも、そんなことを気にかけていた息子さんから引越手伝いの依頼を頂いた時のお話です。
「また仕事で引っ越さなければならない」と忙しそうに言っていたお客様。ちょうど昼食の時にお茶を出していただき、世間話をしていたんです。すると、出身地の話題になって、お母様のお話に発展。すると、急に心配そうなお顔になりました。
もうすぐ80歳になるんですが、田舎で一人で暮らしていて・・・　元気なんですが、やっぱり心配です、と。
そうですよね、お一人じゃ～
たまに電話をしても、耳が遠いから昔のようにトントンと話も進まず、何か困ったことがないかと聞いても特にないと言われ・・・　　電話をするきっかけも少なくなってきて、たまに近所の人や親戚に電話をして安否確認をしている状態なんだとか・・・
 
なかなか難しいですねと言った時に、お客さんが突然「今日、おふくろの誕生日だ!!」と。
男性なのにお母様の誕生日を覚えているなんて、きっとお母様の事、大好きなんでしょうね。
急に頭を掻きながら、「何か送ってやれば良かったな～」と。
「じゃ～送りましょうよ」と提案すると、「でも今日送っても明日になっちゃうから～」と弱気発言。
「じゃ～うちのスタッフに届けさせますよ」　ちょっと無謀かなと思ったけど、電車で1時間半、楽に往復できる距離です。
すると、「頼めるかい?」　お客様が乗り出しました。
いいですよ。じゃ～何を?  近くの花屋で籠に入った花を買い、この辺で美味しいって評判だというお菓子を購入。するといきなりダンボールを開け始め、前に渡そうと思っていたカーデガンなんだけど・・・と照れながら持ってきました。季節的にもちょうどいいじゃないですか～
 
すぐにスタッフに持たせて出発。
本当は自分で行きたかったけど、今日は引越だから勘弁してもらおう・・・
 
なんだか和むお話でした。
お母様にスタッフから渡したときの話は内緒です。これはお客様へのお土産ですから・・・
 
急なことでも、思ってもいなかったことでも、ファミリーは可能にしますよ。