【遺品整理】亡き父のお部屋を整理
本日の作業〝亡くなった父の使っていた部屋を片付けたい〟と先日、息子さんから依頼がありました。作業当日、練馬区にあるの一軒家へと向かいます。
大切な思い出の詰まった空間を整理することは、決して簡単なことではありません。
私たちは心を込めて作業にあたることを決め、現場に到着しました。
玄関をくぐると、家の奥の部屋に案内されました。
そこには、長年お父様が暮らしていた様子がそのまま残されていました。
大きなタンス、使い込まれたベッド、落ち着いた色合いのソファ。
テレビや冷蔵庫などの家電も、まだしっかりと置かれたままです。
畳の上には、お父様が最後まで使われていたであろうスリッパが揃えて置かれており、息子さんはそれをしばらく見つめていました。
今回の作業は、4名で5時間以内に完了させる予定です。
搬出経路は1階のため、比較的スムーズに進められるはずですが、重量のあるタンスやベッドは慎重に運び出す必要があります。
特にタンスの中には、お父様が長年着られていた衣類がぎっしりと詰まっていました。
その一つひとつを手に取りながら、
「父はこの服が好きだったなあ」
と息子さんが懐かしむように呟きました。
作業は順調に進み、大型家具を搬出し終えた頃には部屋が少しずつ広くなっていきました。
ソファを運び出す際には、古い新聞や手紙が出てきました。
「これは父が書き残したメモかもしれません」
と息子さんがそれを大切に持ち帰られました。
思い出の品に触れることで、少しずつ気持ちの整理をつけていくようでした。
作業の合間、息子さんが
「こうして部屋が片付いていくと、やっぱり寂しいですね。でも、ずっとそのままにしておくのも気持ちの整理がつかなくて……」
と話してくださいました。
私たちは、
「きっとお父様も安心されていると思いますよ」
とお伝えしながら、最後の仕上げに取り掛かりました。
予定していた5時間以内で作業は無事終了。
すべての家具や家電が運び出され、空になった部屋に静寂が戻りました。
「これで父もゆっくり休めると思います」
と息子さんは穏やかな表情で話されました。
その言葉を聞き、私たちもこの仕事の大切さを改めて感じました。
大切な思い出を整理するお手伝いができたこと、私たちも心から感謝しております。
このようなご依頼は今後も続くと思います。
ご依頼者様のお力に少しでもなれたなら幸いです。
2025/04/12
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