便利屋ブログ | 便利屋ファミリー（東京本店）｜創業33年の実積・全国チェーン

冷蔵庫から異音

今日のご依頼は、“冷蔵庫の下にゴムの板を設置し、振動音を和らげる”　というご依頼。
材料のゴム板はご依頼者様が用意しているとのこと。　
ホームセンターに行けば、色々な種類のものが簡単に手に入るし、100均などでも入手することは出来る。
しかし、いざ設置となるとそこで気が付く。”冷蔵庫、動かさないと”・・・
比較的、小さな冷蔵庫（70ℓ～150ℓ位）なら女性一人でもなんとかなるが、今回の冷蔵庫は6ドアの550ℓ！　
しかも最新式のガラスドアタイプ！
・・・重い・・・
材料は安く手に入れることはできても、誰がやるの？ということ。
材料の説明書には、”設置する時の裏表に注意”くらいしか明記していない。
それはそうだ。”この商品は相撲取りやレスラーの方以外設置できませんので買っても無駄です”とは書けない。　
ということで我々の出番。
早速、ご依頼者宅へ。
立派な一戸建て。手入れの行き届いた庭。
室内も綺麗に整理整頓されている。
”これは気を引き締めて作業しないと・・・" 早速キッチンを拝見。　
やはり整理整頓され清掃も行き届いた清潔なキッチンに真っ白に輝く
パナソニックの6ドアが・・・　床も質の良いフローリング。　　
これだけしっかりしたフローリングに最新の冷蔵庫。
防振ゴムを設置する必要はないのでは？
それとなくご依頼者様に尋ねると、「結構音が気になるのよ」とのこと。「今もチョット音がしているでしょ」・・・　
う～ん、我々には全く聞こえない。しかしそんなことはどうでも良い。
何しろご依頼者様のご要望にお応えして、この防振ゴムを冷蔵庫の下に設置する事が我々の仕事。
手渡された防振ゴム（10㎝角で厚みが2㎝程、片面がギザギザ）を確認。
大きさ厚みは充分だが少々柔らかいかな？　
パッケージには小さな冷蔵庫の下に設置したイメージ図が表記してある。
しかし耐荷重的な事は書かれていない。
”これを下に設置したら、音は抑えられるかもしれないが、さすがに冷蔵庫がぐらつくのでは？”　･･･ということでご依頼者様に確認。
かまわないので設置してくれとのこと。　
了解！！！
早速作業開始！！！
冷蔵庫の下には作業できる隙間はないので、冷蔵庫を持ち上げて床と足の間にゴムを入れる。
これだけ大きな冷蔵庫であれば足が4輪キャスターで金属もしくは硬質プラスチックのタイヤが付いているから前後には動かせる。しかしうかつに動かせば、フローリングの床に傷を付けてしまいかねない。冷蔵庫の下に毛布等をひいて養生するにしても、結局、冷蔵庫を持ち上げなくては持ち上げなくてはならない。
そこで冷蔵庫周を確認。後ろと右サイドは壁なので手を入れる隙間もない。
しかし左サイドはキッチンのシンク部分になるので、そこからの手を入れることができる。
なので、一人が冷蔵庫を手前に傾けて後ろの足の下に防振ゴムを設置。
その後、手前を同じ様に行えば冷蔵庫を動かさずに済みそうだ。床に傷を付ける心配もない。
先ずは、冷蔵庫前面の一番下にカバーがあるので外す。
すると、冷蔵庫のぐらつきを修正する調整ねじが左右にあるのでこれを回してあげておく。
次に私が冷蔵庫の一番上を持ち、体の反動を利用して手前に傾ける。　
重い・・・
2～3回トライしてようやく傾いた。この状態をキープして、もう一人が後ろ側にゴムを入れる。
ゴムの位置は床に付いたキャスターの跡が目印。うっすらと確認できたようだ。しかし床まで手が届かないので、一度ゴムを床に落とし、持参したホウキの柄でそっと所定の位置に動かす。
”O K！”そっと冷蔵庫の傾きを戻していく。上手くゴムの上に足が乗っていれば、ぐらつきがないはずだ。
”よし！　O K！”　今度は冷蔵庫の上部を後ろの壁に当たるくらい押して、手前の足の下に隙間を作る。何とか無理矢理押込み所定の位置に。手前側は目視で確認ができる。
ふ～っ　冷蔵庫を動かすことなく何とかゴムを設置することが出来た。
床にも傷一つ付いていない。　
振動音の変化は確認できないが、ご依頼者様は満足気だ、しかし、試しに冷蔵庫のドア（冷蔵室）を開け閉めしてみると、やはり先程よりはぐらつく。
ゴムがちゃんと足の下に入っていない程のぐらつきではないが、少々気になる。事前に説明はしてあるので、こちらの作業ミスな　どではないことは、ご依頼者様も納得して頂いている。　　
こちらとしてみれば、音をとるか、ぐらつきをとるか。　
ご依頼者様が様子を見るということで作業終了。
二人で一時間以内の作業で済んだ。　
私だったらゴムを設置するようなことはせず、ぐらつき調整用のネジをいじって振動音が一番静かになる位置を探すが音にしても人によって気になる気にならないが有るからなとも言えない。ましてや冷蔵庫の機械的不良でもなければ、床の建付けが悪いわけでもない。なのでこういったことはどこに相談してよいか分からない方が結構いらっしゃる。
そんな問題を解決するのが我々、便利屋の仕事なのだと、何度も冷蔵庫のドアを開け閉めしているご依頼者様を見ながらしみじみ思った。　　　　　　
次の日・・・
「昨日の冷蔵庫の下に引いたゴム、やっぱり外してだって」・・・
ドリフのコントのようにずっこけたのは言うまでもない。。。

2020/04/13

夜、静かにしていると気になる電化製品の音って何?