【おつかい代行】おばあちゃんの手料理
今日の依頼は、いつものご近所のおばあちゃん。足が不自由になってから、スーパーへ行くのが大変になったそうで、
週に一度、頼まれごとをするようになった。
「あら、〇〇さん、今日は何をお探しですか?」
いつものように笑顔で声をかける。
おばあちゃんは、買い物リストを片手に、今日作る料理のメニューを話してくれた。
「今日はね、お孫ちゃんたちが来るから、ハンバーグを作るのよ。玉ねぎが大きいのしかなくてね…」
玉ねぎの大きさを気にしながら、おばあちゃんは少し困った様子だ。
「かしこまりました。ちょうどいい大きさの玉ねぎを探してきますね。」
そう言うと、おばあちゃんは安心したように頷いた。
スーパーに着くと、早速、おばあちゃんのリクエストの品々を探し始める。
新鮮な野菜コーナーで、ちょうどいい大きさの玉ねぎを見つける。
他にも、ハンバーグの材料や、お孫さんたちのおやつになるようなお菓子もカゴに入れていく。
品物を全て揃えると、レジに向かう。おばあちゃんの家で飼っている猫の好物の猫フードも忘れずに。
帰り道、おばあちゃんの家の前で呼び鈴を押す。ドアが開くと、おばあちゃんの笑顔が私を迎えてくれた。
「ありがとうね、〇〇さん。おかげで、今日のお料理もスムーズにできそうよ。」
そう言われて、私も嬉しい気持ちになる。
「いえいえ、こちらこそ頼んでいただいてありがとうございます。お孫さんたち、喜んでくれるといいですね。」
おばあちゃんは、猫を抱きながら、にこやかにそう答えた。
スーパーへのお使い代行は、ただ買い物をするだけではない。
お客さんの話を聞いたり、ちょっとした悩みを解決したり、
時には心の支えになったりもする。
例えば、ある時は、一人暮らしのおじいさんが、亡くなった奥さんの好きなお菓子を買いに来たことがあった。
その時の彼の寂しそうな表情は、今でも忘れられない。
「奥様、きっと喜ばれますよ。」
そう声をかけると、おじいさんは少しだけ笑顔を見せた。
便利屋という仕事は、色々な人と出会える、とてもやりがいのある仕事だと思う。
これからも、お客さんの役に立てるよう、精一杯頑張りたい。
2024/12/14
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