【遺品整理】亡き母の家をお片付け
先日のご依頼。亡くなったお母様が住んでいたという文京区の1Kアパート。
そのお部屋に残された家財を整理したいと、息子さんからのご相談でした。
現場に到着すると、古びたアパートの2階にそのお部屋はありました。
扉を開けると、長年の生活の跡がそのまま残っています。
食器棚には、お母様が大切に使われていたであろう皿や茶碗が並び、衣類や雑貨、家電もそのままの状態でした。
シングルベッドの枕元には、一冊の本が開いたまま置かれており、息子さんがそっと手に取る姿が印象的でした。
作業は4名体制で行い、トラック2台分の家財を6時間以内に搬出する予定。
問題は、アパートの2階からの搬出作業。
エレベーターはなく、すべて階段を使って運び出さなければなりませんでした。
冷蔵庫やテレビといった大型家電の運び出しは慎重に行いました。
特にシングルベッドのフレームは幅があり、階段の踊り場を通すのに一苦労。
それでも、スタッフ同士で声を掛け合いながら、慎重に作業を進めていきました。
食器棚の中身を一つひとつ確認しながら梱包していると、息子さんが
「このお皿、母がよく使っていたんです」
とつぶやきました。
思い出が詰まった品々を手放すのは簡単なことではありません。
私たちはそうした気持ちに寄り添いながら、作業を進めていきました。
休憩時間には、息子さんが
「母の部屋を片付けるのは寂しいですね。でも、こんなに丁寧に作業してもらえて本当に助かります」
と、少し微笑んでくださいました。
お母様が愛用されていた品々に囲まれながら、息子さんも少しずつ気持ちの整理をされているようでした。
作業終了後、部屋はすっかり空になり、静寂が戻りました。
「これで母も安心してくれると思います」
と、息子さんが穏やかな表情で話されたのが印象的でした。
お客様の大切な時間の一端を担わせていただくことは、私たちにとっても貴重な経験です。
また何かお困りごとがあれば、いつでもご相談ください。今回のご依頼、誠にありがとうございました。
2025/06/14
過去の記事
2025/06/28 【代理出席】葬儀への参列
2025/06/21 【害虫駆除】ゴキブリ退治!
2025/06/14 【遺品整理】亡き母の家をお片付け
2025/06/07 【お引越し】老人ホームへ入居