【トイレのお掃除】ピカピカスッキリ!
今日はいつものAさん宅へ。Aさんはもう90歳を過ぎているが、元気で明るく、いつも笑顔で迎えてくれる。
今日はトイレ掃除のリクエスト。
「いつもありがとうね。もう自分でやるのがやっとでね」
と、申し訳なさそうに話しかけてくる。
Aさんの家は古い木造家で、トイレは狭く、換気もあまり良くない。
それでも、きちんと掃除はされているのだが、
年を重ねるにつれて、隅々まで手が届かなくなってきたのだろう。
ゴム手袋をはめ、マスクをして、まずは便器の掃除から始める。
長年使い込まれた便器は、黄ばみが目立つ。
専用の洗剤を塗り、ブラシでゴシゴシと磨く。
普段はなかなかできないところまで、丁寧に掃除していく。
次に床を拭き掃除する。
床はタイル張りで、目地が黒ずんでいる。
歯ブラシを使って、丁寧に汚れを落とす。
壁も、気になる箇所をスポンジで拭き上げる。
換気扇も取り外し、油汚れを落とす。
換気扇の裏側には、想像以上のホコリが溜まっていた。
丁寧に拭き取り、元に戻す。
最後に、ドアノブやスイッチなどもアルコールで消毒する。
これで、気持ちよく使えるようになっただろう。
「きれいになったわね!ありがとう」
と、Aさんは満面の笑みで話してくれた。
その笑顔を見ると、私も嬉しい気持ちになる。
Aさんとは、掃除の合間に色々な話をする。
昔話、近所の噂話、そして、日々の暮らしのこと。
Aさんの言葉の一つ一つに、人生の重みと温かさを感じる。
「若い頃はね、毎日が忙しくて、こんな風にゆっくりする時間なんてなかったのよ」
と、Aさんは懐かしそうに話してくれた。
「でも、今は、こうして誰かと話す時間、そして、自分のペースで過ごす時間が、本当に大切だって思うの」
Aさんの言葉に、私は深く共感した。
私も、仕事に追われて、なかなかゆっくりと自分と向き合う時間を取れていない。
Aさんとの出会いは、私にとって大きな喜びだ。
週に一度、Aさんの家に伺い、掃除をする。
それは単なる仕事ではなく、人と人がつながる大切な時間だ。
これからも、Aさんの笑顔のために、精一杯お手伝いをしていきたい。
2024/12/07