【親戚のお兄ちゃん代行】運動会の感動をお届け!全力応援&思い出を記録
秋の澄んだ青空の下、小学校の運動会が開催されました。この日はシングルマザーの奥様からのご依頼で、家族の代わりに親戚のお兄ちゃん役として参加することに。
依頼内容は、お子さんの応援と出番のビデオ撮影です。
子どもにとって一大イベントである運動会、しっかりサポートしようと気合いが入ります。
ご依頼主様の奥様は、お仕事の都合でどうしても運動会に参加できないとのこと。
「せめて誰かが応援に行ってくれれば、あの子も寂しくないと思うんです。本当にお願いします」その言葉に心を動かされ、今回の役目をお引き受けしました。
会場の小学校に到着すると、すでに他の保護者や子どもたちでとても賑わっていました。
赤組と白組に分かれ、各組の運動着を着た子どもたちが、元気よく走り回る姿は見ているだけで微笑ましいものです。
ご依頼主様の息子さん、6年生の男の子を見つけると、「今日は親戚のお兄ちゃんとして全力で応援するからね!」と声をかけました。
最初は少し緊張した様子でしたが、「ありがとう!」と笑顔で答えてくれました。
運動会のプログラムは盛りだくさん。
開会式のあと、まずは徒競走からスタート。
男の子の出番は中盤だったため、それまでの間、私はビデオカメラを構え、彼の同級生たちの姿や全体の様子を撮影しました。
「運動会全体の雰囲気も記録に残してください」との依頼を受けていたので、撮影には気を使いながら会場を歩き回ります。
いよいよ徒競走の時間が近づきました。
彼が出場するのは100メートル走。
スタートラインに立つ姿を見つけ、カメラをセットして準備を整えます。
「頑張れ!」と手を振ると、彼は小さく頷きながらスタートの合図を待っています。
ピストルの音が鳴り響き、子どもたちが一斉に走り出します。
全力で駆け抜ける姿に、思わず「行け!そのまま!」と声を上げてしまいました。
結果は3位でしたが、ゴール後の彼の表情は充実感に満ちていました。
「すごく速かったよ!」と声をかけると、「もっと練習すれば1位になれたかも!」と笑顔で話してくれました。
その後も彼の種目やリレーなどをビデオに収め、合間には一緒にお弁当を食べたり、写真を撮ったりしました。
お弁当の時間では彼が「お母さんもこれを見たら喜ぶよね」と嬉しそうに話してくれました。
その言葉に、彼の気持ちを少しでも支えられているような気がして、私自身も温かい気持ちになりました。
運動会の最後を飾るのは、全学年による大玉転がし。
白熱した競技の中、彼はクラスメイトと協力して大玉を押し、一生懸命ゴールへと運びました。
結果は惜しくも2位でしたが、仲間とともに力を合わせる姿に成長を感じさせられました。
閉会式が終わり、「今日は本当にありがとう」と彼が照れくさそうに話しかけてきました。
「お母さんにこの動画、絶対見せてね!」と声をかけ、彼の笑顔を心に焼き付けながら運動会を終えました。
後日、依頼主の奥様からお礼の連絡がありました。
「ビデオを見て、まるで自分がそこにいたかのような気持ちになれました。子どもも『楽しかった』と言っていて、本当にお願いしてよかったです。」その言葉に、胸がいっぱいになりました。
運動会という特別な一日。
家族の代わりとして、少しでもその温かい瞬間をサポートできたことに感謝の思いが溢れる一日でした。
2025/09/20