【金庫の回収】プロの技で安全に回収完了
朝、トラックに乗り込むと今日の作業内容を確認した。荒川区での金庫回収。
70kgほどの重量があり、2階から階段を使っての搬出になる。
金庫というものは見た目以上に重く、持ち上げた瞬間にその存在感を実感するものだ。
持ち方を誤れば体に負担がかかるだけでなく、搬出の際に壁や床を傷つけることにもなりかねない。
二人作業とはいえ、慎重に行う必要があると気を引き締めた。
指定された住所に到着すると、ご依頼者様がすぐに出迎えてくれた。
「重くてどうにもならなくてね、やっと処分できると思うとホッとするよ」
と笑顔を見せるが、金庫を運び出せるのかという不安も滲んでいた。
玄関を抜け、案内された部屋の隅には黒々とした鉄製の金庫が鎮座していた。
高さは大人の腰ほど、幅はそこまで広くないものの、見るからにずっしりとした重量を感じさせる。
触れてみるとひんやりとしており、動かそうとすると底にしっかりと根を張っているかのように重かった。
「本当にこれ、運べるんですか?」とご依頼者様が半信半疑の表情を浮かべた。
「安全に搬出しますので、ご安心ください」と伝え、作業の準備を始めていく。
金庫の底に滑り止め付きのシートを敷き、少しずつ前に動かしていく。
無理に持ち上げるとバランスを崩しやすいため、負担を分散しながら慎重に持ち上げた。
腕にずしりとした重みが伝わるが、呼吸を整えながらゆっくりと持ち上げ、相棒と息を合わせて玄関まで進む。
壁や床に傷をつけないよう、できるだけ滑らせるように移動させていく。
ここまでは想定通りに進んだが、いよいよ階段の前に差し掛かる。
ここが今日の作業の最大の難関だ。
「俺が下を持つ。少しずつ降ろしていこう」と声をかける。
相棒が頷き、金庫を少し傾けるようにしてゆっくりと階段を降り始める。
70kgの重量があるため、手を滑らせれば一気に落下してしまう。
慎重に、一段ずつ降ろしていく。
階段の角を曲がるときは、壁にぶつからないように力を調整しながら進んだ。
ご依頼者様が心配そうに見守っているのが視界の端に入った。
「大丈夫ですか?」と声をかけられるが、集中しているため小さく頷くだけで返事をする。
手元に意識を向けながら、最後の一段を降りきったとき、ふっと肩の力が抜けた。
慎重に運んできた甲斐があり、スムーズに1階まで搬出することができた。
玄関からトラックまでは台車を使い、安全に運んでいく。
ここまで来れば作業はあと少し。
台車に金庫を乗せ、慎重にバランスをとりながら移動する。
道は平坦とはいえ、台車ごと傾けば転倒の危険があるため、最後まで気を抜かずに慎重に事を運ぶ。
トラックの荷台に到着すると、最後の力を振り絞りながら、金庫を滑らせるように積み込む。
「完了」と相棒と目を合わせ、無事に作業を終えて一安心だ。
ご依頼者様は目を丸くしながら「本当に運び出せるんだな……」と感心したようにつぶやいた。
「あんなに重たいものを、短時間で運んでしまうなんて思いませんでした」と何度もお礼を言ってくださった。
30分ほどの作業だったが、ご依頼者様にとっては長年処分できずにいた金庫がなくなり、ようやく肩の荷が下りた瞬間だったのだろう。
最後に周囲を確認し、搬出時に傷や汚れが残っていないかをチェック。
問題がないことを確認し、ご依頼者様に全てを報告。
「やっとスッキリしました。頼んでよかったです」と笑顔で見送られ、作業を終えた。
不用品の処分でお困りの方は、ぜひご相談ください。
どんな作業でも、慎重かつ丁寧に対応いたします。
2025/11/15
過去の記事
2025/11/17 【買い物代行】足の悪いおばあちゃんの代わりに薬局へ行ってきました。
2025/11/15 【金庫の回収】プロの技で安全に回収完了
2025/11/13 【引っ越し手伝い】大物家電の搬出に大奮闘!
2025/11/11 【排水口のお掃除】築30年の台所をスッキリ!
2025/11/09 【大型冷蔵庫の移動】階段ギリギリの難関をどう突破したか?
2025/11/07 【畳の引き取り】階段からの慎重な搬出作業
2025/11/05 【雑用代行】布団丸洗いのお手伝い
2025/11/03 【家具の移動】ご高齢のご依頼者様をお手伝い
2025/11/01 【網戸のお掃除】おばあちゃんの笑顔が広がるお手伝い

